世界最速、ライブ映像に映り込む文字を人工知能（AI）で瞬時に検知・マスク処理　2020年2月から実運用開始

エッジAIにて文字検知0.015秒、0.06秒以内にオンエアが可能に

人工知能（AI）によるサービスを開発するネットスマイル株式会社（本社：東京都文京区、代表取締役：齊藤福光、以下「ネットスマイル」）は、株式会社テレビ朝日サービス（本社：東京都港区、以下「テレビ朝日サービス」）および株式会社朋栄（本社：東京都渋谷区、以下「朋栄」）とともに、ライブ映像に映り込む文字を自動検知し、マスク処理をかけオンエア映像にする仕組みを共同開発しました。

これまで、生放送において瞬時にマスク処理を施すことは困難であり、誤った情報の露出などを回避することは人手に頼るところであったため、度々不体裁映像が放送されてしまうことがありました。この課題を解決するために、生放送のライブ映像に映り込む文字でも、リアルタイムでその文字を検知し、マスク処理をかける仕組み（以下、「文字自動マスク処理」）を、テレビ朝日およびテレビ朝日サービスが共同で企画し、ネットスマイルが文字検知モジュールを技術提供、朋栄がマスク処理システムを開発することで共同開発が進められました。

今回開発した技術は、ネットスマイルによる文字検知に0.5フレーム、朋栄によるマスク処理及び他の処理に2フレーム以内でオンエアが可能であることが大きな特徴です。テレビ放送では、1秒間に 29.97回画像フレームが表示され、約0.033秒を1フレームと呼びますが、2フレームは約0.06秒、人間の目ではその遅延を認知できないスピードで、地上デジタル放送界では、世界最速レベルのスピードとなります。

文字自動マスク処理技術の代表的な活用例といたしましては、提供スポンサーの文字の背景に映り込んだ文字が被り、提供スポンサーの文字が妨げられてしまう放送不体裁の回避が挙げられます。これまでは報道番組などの生放送において、予期せぬ映像が映り込み、人的対応が間に合わず、提供スポンサーの文字の背景に文字情報が映り込むことがありました。この技術により、生放送における放送不体裁のリスクの低減が期待できます。
放送不体裁の回避という観点だけでなく、これまで人手で行ってきた作業の自動化という意味で、働き方改革の一助を担う仕組みとなります。

テレビ朝日では2020年2月から実運用を開始。ネットスマイルは技術面にて特許を出願中。今後は、ネットスマイル、テレビ朝日サービス、朋栄とテレビ朝日にて、文字自動マスク処理の商品化を目指し、テレビ朝日サービス並びに朋栄が販売を行う予定となっております。

■ネットスマイルについて

社名　ネットスマイル株式会社
所在地　〒113-0034 東京都文京区湯島4丁目1-11
代表者　代表取締役齊藤福光
設立　2013年10月25日
資本金　1億1,500万円
事業内容　ネットスマイルは、「人間のように思考する人工知能を創る」というミッションを掲げ、いつも身近にいて励まし、困ったときは助けながら人を成長させるために汗をかいてくれる一緒にいて心地よいAIエージェントを創ることを目指し、AI（人工知能）を用いた様々なRPAソリューションを提供しています。
　※人工知能・機械学習シミュレーション・プログラムの開発・サポート
　※主に、RPA、業務自動化、自然言語処理、チャットボット、投資向けAI
　※コンピュータ・シミュレーション・プログラムの開発・サポート
　※数理科学・技術計算・データ解析プログラムの開発・サポート
URL：https://netsmile.jp/

■テレビ朝日サービスについて

社名：株式会社テレビ朝日サービス
所在地：〒106-0032 東京都港区六本木7丁目18番23号 EX六本木ビル
代表者：代表取締役社長佐藤弘基
設立：1958年12月16日
資本金：2,000万円
事業内容：放送設備等販売、システム開発・運用、リース・レンタル、コンテンツ事業、広告事業、保険代理業、印刷・花取次業務、ＣＭ業務