常時接続された、ソフトウェア デファインドでインテリジェントな車内ソリューションをエントリー モデルからプレミアム カーまで、すべての車両に提供
MediaTek が NVIDIA と提携し、自動車を AI とアクセラレーテッド コンピューティングで変革
コネクティビティとマルチメディアの大手イノベーターである MediaTek は、NVIDIA と協力して、ドライバーと乗客に車内での新しい体験を提供しようとしています。
この提携は本日、COMPUTEX(https://www.nvidia.com/ja-jp/events/computex/) の記者会見で MediaTek CEO のRick Tsai 氏と NVIDIA の創業者/CEO であるジェンスン フアン (Jensen Huang) によって発表されました。
Tsai氏は次のように述べています。「NVIDIA は、AI とコンピューティングの世界的に有名なパイオニアであり、業界のリーダーです。このパートナーシップにおける私たちのコラボレーティブなビジョンは、自動車業界にグローバルなワンストップ ショップを提供し、次世代のインテリジェントで常時接続された車両を設計することです。この NVIDIA との特別なコラボレーションを通じて私たちは、将来のコンピューティング集約型のソフトウェア デファインド車両向けに、真にユニークなプラットフォームを提供できるようになるでしょう」
フアンは以下のように述べています。「AI とアクセラレーテッド コンピューティングが自動車業界全体の変革を促進しています。業界をリードする MediaTek のシステムオンチップと NVIDIA の GPU および AI ソフトウェア テクノロジを組み合わせることで、高級車からエントリー レベルまでのすべての車両セグメントで、新しいユーザー エクスペリエンス、安全性の強化、新しいコネクテッド サービスが可能になるでしょう」
自動車を変革するコラボレーション
現在 NVIDIA は、ノート PC、デスクトップ PC、ワークステーション、サーバー用の GPU に加え、自動車およびロボティクス アプリケーション用のシステムオンチップ (SoC) を提供しています。新しい GPU チップレットにより、NVIDIA は自社の GPU を拡張し、より広範な市場にわたってコンピューティングのリーダーシップを加速することができます。
MediaTek は車載用の SoC を開発し、NVIDIA AI とグラフィックスの IP を特徴とする NVIDIA GPU チップレットを設計アーキテクチャに統合します。チップレットは、超高速かつコヒーレントなチップレット インターコネクト テクノロジで接続されます。
さらに、MediaTek は、これらの新しい車載 SoC 上で NVIDIA DRIVE OS(https://developer.nvidia.com/drive/driveos)、DRIVE IX、CUDA、および TensorRT ソフトウェア テクノロジを実行し、コネクテッド インフォテインメントと車室内の安全機能を実現します。このパートナーシップにより、自動車メーカーには NVIDIA DRIVE ソフトウェア プラットフォーム上でより多くの車載インフォテイメントのオプションが提供されます。
MediaTek は、NVIDIA GPU チップレットを統合した車載用 SoC を開発します
写真提供:MediaTek
AI、クラウド、グラフィックス テクノロジ、ソフトウェア エコシステムにおける NVIDIA の主要な専門知識を活用し、NVIDIA 自動運転支援システムと組み合わせることで、MediaTek は Dimensity Auto プラットフォームの機能を強化できます。
豊かなイノベーションの遺産
この提携により、MediaTek の自動車分野の顧客は、最先端の NVIDIA RTX グラフィックスと高度な AI 機能に加え、NVIDIA DRIVE ソフトウェアによって実現される安全性とセキュリティ機能をあらゆるタイプの車両に提供できるようになります。Gartner によると、車両内で使用されるインフォテインメントおよび計器クラスター向けの SoC は 2023 年に 120 億ドルに達すると予測されています*。
MediaTek の Dimensity Auto プラットフォームは、モバイル コンピューティング、高速接続、エンターテインメント、および広範な Android エコシステムにおける数十年の経験を活用しています。このプラットフォームには、スマート マルチディスプレイ、ハイダイナミック レンジ カメラ、オーディオ処理をサポートする Dimensity Auto Cockpit が含まれており、ドライバーと乗客はコックピットおよびインフォテインメント システムとシームレスに対話できます。
10 年以上にわたり、自動車メーカーは、インフォテインメント システム、グラフィカル ユーザー インターフェイス、タッチスクリーンに NVIDIA のテクノロジを活用することで、車両のコックピットを進化させてきました。
NVIDIA GPU チップレットを自社の自動車向けの製品に統合することで、MediaTek は、Dimensity Auto プラットフォームのパフォーマンス機能を強化し、市場で最も先進的な車内エクスペリエンスを提供することを目指しています。このプラットフォームには、ドライバーが高速テレマティクスと Wi-Fi ネットワークにワイヤレスで接続された状態を維持できる機能である Auto Connect も含まれています。
MediaTek は本日の発表により、自社の自動車製品の水準をさらに引き上げることを目指しています。これは車内での安全かつ安心で楽しい体験を提供しながら、進化する顧客のニーズと需要に応える、インテリジェントでコネクテッドな車内ソリューションを提供することです。
- Gartner, Forecast Analysis: Automotive Semiconductors, Worldwide, 2021-2031; Table 1 – Automotive Semiconductor Forecast by Application (Billions of U.S. Dollars), January 18, 2023.
Gartner の調査に基づき、NVIDIA が算出。Gartnerは、Gartner Inc. または関連会社の米国およびその他の国の登録商標およびサービスマークであり、同社の許可に基づいて使用しています。無断複写・転載を禁じます。