モンゴル出身留学生が日本の製造業のDX推進

製造業におけるメータ監視を自動化するAIカメラの開発・販売を行なっている株式会社IntegrAI(本社:新潟県⻑岡市 代表取締役社⻑:矢野 昌平)は、株式会社Deep30を引受先とした第三者割当増資により、資金調達を実施しました。

株式会社IntegrAI

株式会社IntegrAIは、長岡高等専門学校(新潟県長岡市)発のAIスタートアップ企業です。
取り付けたカメラとディープラーニングを利用し、アナログメータやデジタルメータ、制御盤などの情報を定期的にデジタルデータ化し、蓄積し遠隔監視するシステム「IntegrAI camera」を提供しています。
長岡高専で教員を務める矢野昌平と、モンゴルからの留学生として在学していたオドンチメド・ソドタウィラン、バヤルバト・ノムンバヤスガラントの3名で、AI技術を活用したものづくりのアイデアコンテスト「全国高等専門学校ディープラーニングコンテスト(DCON)」へ出場して優勝したことをきっかけに創業。高専を卒業後、東京大学と電気通信大学へ進学し、研究をしながら事業の展開を進めております。

IntegrAI cameraとは?

『IntegrAI camera』は、AIを搭載したカメラシステムで、製造機器のメータが示す数値等を自動データ化するシステムです。当社が独自に開発したAIの画像認識技術により、読み取ったメータ画像を高頻度で即時データ化、グラフによるデータの可視化や、異常が発生した場合のアラート通知が可能になります。使用している製造機器に取り付けるだけでデータの取得ができるようになるため、現場への少なく設置することができます。
従来は人の目で行っていた見回り・点検業務のDXにより商品の品質管理や業務時間の削減や、稼働傾向の把握により省電力/稼働コストの削減を実現します。

・IntegrAI camera イメージ

・実際の稼働の様子

資金調達の背景

当社では、製造業のDXを行うことによって現場での働き方の改善に貢献して参りました。この度の資金調達により、以下の2つの点を推進します。

①プロダクトの改善と新規開発
プロダクトの開発では、より利便性向上のための開発や、取り付け後のカメラアングルの微調整などUI(ユーザーインターフェース)の改善をしていきます。

②多くの現場の課題解決をするための事業推進
また、これまでは高専発スタートアップとして、技術系のメンバーが多いチームでしたが、新たに事業経験の豊富なメンバーを加えていきます。新規の受注に対応するカメラの拡充なども積極的に行い、事業の拡大を図ります。

今回の資金調達の実施をきっかけに、サービスの改善とより多くの現場へ導入の推進をすることで、製造業の働き方改革に努めて参ります。

投資家からのコメント

IntegrAIは、「現場感のある」「実践的な」ソリューションを提供する高専発スタートアップで、技術力・事業力共に高い成長可能性を感じています。
現場の機械は、多くの場合、デジタルコネクトされておらず、現場での確認が必要です。IntegrAIのソリューションは、そんな課題に対して、現場での負荷なく導入できるソリューションと感じています。
今後も、IntegrAIが、現場のDXを進め、その他様々な課題を解決し、世界へと羽ばたいていくことを期待しており、Deep30はその挑戦を共に戦い、共に世界の変革を目指してきたいと考えています。

株式会社先端技術共創機構(ATAC) 代表取締役
Deep30投資事業有限責任組合(運営会社:株式会社Deep30 代表取締役CEO)
川上登福 氏

会社概要

IntegrAI株式会社
会社名  :IntegrAI株式会社
所在地  :新潟県長岡市西片貝町 888番地
代表者  :代表取締役 矢野昌平
事業内容 :製造業向け画像認識カメラの開発・提供
Webサイト:https://integrai.jp/

株式会社Deep30
組合名   : Deep30投資事業有限責任組合
代表者   : 川上 登福
事業内容  : 深層学習の技術を強みとした企業に特化したベンチャーキャピタル
Webサイト : https://deep30.vc/