県境をまたぐ移動自粛が解除され、また8月上旬には国内観光振興を目的とした「Go To Travelキャンペーン」の開始、徐々に観光業にも再開の兆しが見え始めてきました。

Go To Travelキャンペーンとは・・・簡単に説明すると“政府が旅行代金を補助するので皆さん沢山旅行に行って、新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言や休業要請などにより疲弊した景気・経済を復興させましょう!”という経済政策です。
キャンペーン期間中に旅行業者や宿泊予約サイトなどを経由して旅行商品を購入することが適応条件で、購入者に対して最大代金の半額相当が補助されます。

この機会に普段はあまり旅行しない人も積極的に活用したいお得なキャンペーン。
どこに行こうか目的地が決まらない・・・そんな時はAI(人工知能)の力を借りて決めちゃいましょう!

みんなの旅行予約方法のアレコレ

近頃は宿の予約をネットで受け付けしているところが殆どで、お得なプラン施設の詳細口コミのチェック、さらに最新の空き状況がわかるので大変便利です。
行動調査では旅行者の約78%がネット予約を利用していることがわかりましたが、実は初めての国内旅行では旅行会社の店頭窓口を利用する人が約45%、海外旅行では55%。
ネット予約がメインだが、初めては店頭が多く半数以上は店頭での相談をしていることがわかりました。

旅行の予約方法についての調査結果

旅行の予約方法についての調査結果

オンラインを使わなかった主な理由は「詳しい説明を聞きたいから」「細かい要望を伝えたいから」が半数以上を占めています。
確かに、初めての旅行で自分の今の気持ちにあった行先を決めたり、目的地の情報収集をするのは少しハードルが高いかもしれません。
しかし、仕事帰りや休みの日に店頭に行き順番待ちをして相談をし、家に帰って検討をしてから予約をしに再度窓口に行くか電話をする・・・となるとかなり時間もかかります。
また、新しい生活様式の実践にむけ密集や人との接触は極力避けたいところ。
コロナ禍後では各業種、非対面での販売方式への切り替えが一気に加速していますが、今回は旅行予約者が一番求めてる相談機能が備わったネットで予約ができる旅行サイトを紹介します。

「Voyagin」や「エクスペディア」と連携「AVA Travel(アバトラベル)」

AVA Travel画面

AVA Travelイメージ画面

https://travel.ava-intel.com/
旅行先の提案と、行先が決まっている場合と2つの入り口があります。
旅先提案は国内の場合は温泉・体験・食事・景色の4項目の優先度を選択すると、希望にあった旅先がいくつか候補にあがりその土地の情報など詳細を確認できます。

アバトラベルイメージ

検査結果画面イメージ

また、楽天グループの旅行体験事業会社が運営する体験予約サイト「Voyagin(ボヤジン)」や世界の大手総合旅行ブランドの一つである「エクスペディア」と連携しているため、体験ツアー・ホテルや航空券などの予約も行えます。

そして、海外旅行の場合は30個ほどの質問に答えるとその人の旅の傾向やおすすめの国を表示。
観光・食事・体験・買い物・物価・治安などその土地を構成するパラメータが表示されとも分かりやすい。
目的地と自分が重視している内容がマッチしているか確認できるので、失敗しない旅選びに役立ちそう!

※現在はコロナウイルスの影響により渡航制限を実施している国がほとんどです。予約前に国や自治体の勧告確認を自身でしっかり行うことが必要です。

旅行に活用されるAI技術と今後について

冒頭の通り、旅行予約はネットが主流になっている現在。
次の課題は、店頭に来店する顕在ニーズのお客様への販売から家にいる潜在ニーズのお客様を囲いこむ、待ちから攻めの売り込みへの変化。そのためにAI技術の利用は欠かせません。
AIができることを旅先提案で例えると

AI(人工知能)による対応 人間による対応
人間が入力したキーワードを理解 店頭窓口や受付での聴取
キーワードに関連する目的地を抽出 聴取内容に近い目的地を絞りこむ
上記①②を繰返した結果から利用者の好みや傾向を予測する
予測結果からプラン提案を実行 プラン提案

この様にAIはあくまでも人間に代わって動くもの。
また、抽出や照合するためのデータパターンを事前に覚えこませておく必要があります。
しかしこれまでのコンピュータとの大きな違いは機械学習
これまでは事前に入力したルール以外のことを対応することができませんでしたが、AIの機械学習は人間と同じように過去の傾向から予測を行い成長することがができます。
例えば、●●=Aというルールを作ったら、従来のコンピュータでは●●以外のものが入力されるとAという答えは一切返せませんでした。
しかし、AIの機械学習では●▲≒Aという予測をし結果を返します。
そして、その予測結果に対しての答えからさらに学び、次からは●●=Aだし●▲=Aでもあると学習をしていきます。
この様に予測と結果を繰返し覚え判定の精度を上げていきます。

機械学習について

機械学習について

そして人間に比べAIの処理スピードは圧倒的に早く一瞬で結果がでることからも、様々な作業が人からAIに移行している理由がわかります。
他にも海外旅行先での観光情報はその国の言語での記載が多く母国語に翻訳する必要がありますが、翻訳でも今後AI(人工知能)がますます活躍していくでしょう。
目的地決め ⇒ プラン決めや情報収集 ⇒ 申し込み・決済 ⇒ 旅先での翻訳機能
この様に、最初から最後まで旅のすべてをAIが担う日も近いかもしれません。