株式会社FRONTEO(本社:東京都港区、代表取締役社長:守本 正宏、以下 FRONTEO)は2023年7月19日、今回で5回目を迎えるプライベートカンファレンス「FRONTEO AI Innovation Forum」を開催しました。「AIが生み出す成果物が社会の重要なサプライチェーンを担う」をテーマに、多様なバックグラウンドと専門的知見を持つ講師陣が、社会実装に不可欠となるAIの研究結果や活用の実際を紹介しました。

   本カンファレンスではリーガルテックAI、ビジネスインテリジェンス、ライフサイエンスAI、経済安全保障の4つの領域について計13の講演が行われ、企業・医療機関・官公庁等の関係者を中心に、1,000人以上が会場およびオンラインで参加しました。領域別に見ると、当社が今後一層注力するAI創薬支援事業を含むライフサイエンスAI分野の講演へ最も多くの参加者が集まりました。中でも「田辺三菱製薬におけるデータ駆動型創薬の取り組み」、「中外製薬のAI創薬と自然言語AIを活用した標的探索の可能性」は、事前の聴講申し込みも最も多い2講演であり、同領域への高い注目度が表れる結果となりました。

図1 聴講者の多かった講演トップ5

 開催後に実施したアンケートでは、回答者の95%が本カンファレンスに「満足した」と回答しました。また、回答者の84.1%は本カンファレンスを「友人や仕事関係者に勧めたい」(「とてもそう思う」35.9%、「ややそう思う」48.2%)と回答しており、エキスパートの支援をするAIとその社会実装について有用な情報提供の機会となったことがうかがえました。

 オープニングトークでは、FRONTEO 代表取締役社長 守本 正宏が、エキスパートにとって必要なアウトプットを生成する工場「FRONTEO AI Factory」によって、社会の重要なサプライチェーンを担っていくことを目指す旨を発信し、カンファレンスがスタートしました。

図4 FRONTEO 代表取締役社長 守本によるオープニングトーク

 オープニングキーノートにはCdots合同会社 小柴 満信 氏が登壇し、世界の技術革新と法則性のある歴史的・経済的背景、さらにその法則をはるかに超える現代の技術革新のありようを語りました。加えて、今後いっそう進む非連続の転換と、それによって複雑化されていく世界を企業が乗り越えていくために、AIに代表される技術インテリジェンスをいかに活用していくかについて、その要点を論じました。

図5 基調講演を行うCdots合同会社 小柴 満信 氏

 

本カンファレンスの講演の一部は、後日、アーカイブ動画として当社Webサイトでの公開を予定しております( https://ai-forum.fronteo.com/ )。FRONTEOは今後も現代社会の課題解決に挑むエキスパートの支援に注力し、その目的に資する技術革新・開発力の向上に取り組んでまいります。

【 AI Innovation Forum 2023 講演一覧 】

 

<オープニングトーク>
株式会社FRONTEO 代表取締役社長 守本 正宏

<FRONTEO CTO講演>
株式会社FRONTEO 執行役員 ニューロ言語科学研究所長 兼

行動情報科学研究所長 CTO(博士) 豊柴 博義

<オープニングキーノート>
「Politics meets Technologiesの時代の企業に求められる技術インテリジェンス」

シンクタンク Cdots合同会社 小柴 満信 氏

 

<リーガルテックAIセッション>
「法律実務における人工知能:ディスカバリ(証拠開示手続)」
Hughes Hubbard & Reed

Head of Tokyo office  Paul Marston 氏

<ライフサイエンスAIセッション>
「中外製薬のAI創薬と自然言語AIを活用した標的探索の可能性」
中外製薬株式会社 研究本部 バイオロジー基盤研究部

主席研究員 グループマネジャー 和田 学 氏

「田辺三菱製薬におけるデータ駆動型創薬の取り組み」
田辺三菱製薬株式会社 創薬本部 創薬基盤研究所
主席研究員 齊藤 隆太 氏

「共変動ネットワーク解析法によるアルツハイマー病特異的iPS細胞の創薬・細胞医薬研究

:AI技術によるその加速・精密化への期待」
東京工業大学 科学技術創成研究院 マルチモーダル細胞解析恊働研究拠点
拠点長(特任教授)村田 昌之 氏

<ビジネスインテリジェンスセッション>
「コミュニケーションモニタリングにおけるAI活用」
SMBC日興証券株式会社 デジタル戦略部

部長 佐々木 有香 氏

「KIBIT Knowledge Probe」でガバナンス態勢を強化

~AIを活用し、日本郵政グループDXの一体的推進とお客さま本位の業務運営を加速~」
日本郵政株式会社 クライシスマネジメント統括部
部長 山下 弘之 氏

「匠KIBITを活用したガラス製造現場における技術情報の集約と伝承」
AGC株式会社 技術本部 フロート技術推進部情報基盤グループ
マネージャー 平兼 慎司 氏

<経済安全保障セッション>
「企業が今取り組むべき経済安全保障対策:刻一刻と変化する国際環境で先手を打つために」
三菱電機株式会社
執行役員 経済安全保障統括室長 伊藤 隆 氏

「「米中の戦略的競争に翻弄される日本企業」経営課題としての経済安全保障」
同志社大学 法学部・法学研究科 特別客員教授 元国家安全保障局次長 兼原 信克 氏

<クロージングキーノート>
「Evidence based Semantics:意味を考えるエビデンスをどう集めるか」
東京大学 大学院工学系研究科 教授 大澤 幸生 氏

■FRONTEOについて URL: https://www.fronteo.com/

FRONTEOは、自社開発AIエンジン「KIBIT(読み:キビット)」を用いた多様なAIソリューションとサービスを提供するデータ解析企業です。「記録に埋もれたリスクとチャンスを見逃さないソリューションを提供し、情報社会のフェアネスを実現する」ことを理念とし、膨大な量のテキストデータや複雑なネットワークの中から意味のある重要な情報を抽出して、エキスパートの高度な判断を支援する自然言語処理ならびにネットワーク解析技術を強みとしています。リーガルテックAI、ビジネスインテリジェンス、ライフサイエンスAI、経済安全保障の各領域で事業を展開し、さまざまな企業の課題や社会課題の解決に貢献しています。2003年8月創業、2007年6月26日東証マザーズ(現:東証グロース)上場。日本、米国、韓国、台湾で事業を展開。第一種医療機器製造販売業許可取得、管理医療機器販売業届出。資本金3,042,317千円(2023年3月31日時点)。

※FRONTEO、KIBIT、はFRONTEOの日本における登録商標です。