KDDI 株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:髙橋 誠、以下 KDDI)、国際自動車株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:西川 洋志)、大和自動車交通株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:前島 忻治)、株式会社未来シェア(本社:北海道函館市、代表取締役:松舘 渉)、みんなのタクシー株式会社(本社:東京都台東区、代表取締役社長:西浦 賢治)は、ニューノーマル時代の新たな移動サービス「オンデマンド相乗り通勤タクシーサービス」(以下 本サービス)の商用化前の最終フェーズとして、運行の最適化やビジネスモデル検証を目的に、実施エリアを東京都内 9 区、対象者を 4,000 人(延べ人数)に拡大した実証実験の第 2 弾(以下 本実証実験)を 2020 年 11 月 2 日から 2020 年 11 月 30 日まで実施します。

2020 年 7 月に実施した実証実験(注 1)では、本サービス利用者の利用意向は 90%超となり、新型コロナウイルス感染が懸念される中で「安心安全な通勤手段」として、大きく変わりつつある働き方に適応したサービスであることが確認できました。(注 2)
本実証実験では、サービス対象エリアの拡大、タクシー車両台数や乗降スポットの増加など、サービスの商用化を前提とした運行を行うことで、運用負荷や交通状況による運行影響の検証、ユーザビリティの向上など、新たな課題抽出や運用改善を進めていきます。また、その一環として第 1 弾の参加者からの意見を参考に、遅延情報や同乗者の人数などが確認可能な、ユーザー利便性を強く意識した本サービス専用のアプリを KDDI が開発しました。


<ユーザー利用意向>

<アプリ画面イメージ:左から予約状況確認/乗降場所選択/運行状況確認>

本サービスは、不特定多数の方と接触する公共交通機関での移動を回避し、自宅近くの乗車スポットから勤務地まで少人数で着座して移動することができる快適な移動体験価値を提供します。また、万が一、利用者の新型コロナウイルス感染が発覚した場合には、移動データをもとに濃厚接触者を特定・隔離し、感染拡大を防止することが可能なため、ニューノーマル時代に適した新たな移動サービスとなることを目指していきます。
今後、広く一般ユーザーが利用できるサービスを目指すほか、企業単位で従業員が利用できるモデルも検討しており、導入を検討いただける企業との意見交換に取り組みます。

各社は、今後本格化する MaaS サービス拡大やニューノーマル時代における新たな移動体験価値の創出に寄与していきます。

■ 本実証実験について

  1. 背景
    ・2020 年 7 月に実施した実証実験第 1 弾では、約 1,500 人(延べ人数)のKDDI 社員に本サービスを提供しました。本サービス利用者の利用意向は 90%を超え、現在の大きく変わりつつある働き方に適応したサービスであることが確認できました。
    ・本実証実験では、エリア、対象者数、運行車両数を拡大し、サービスの商用化を前提とした運行とすることで、新たな課題抽出や運用改善を進めていきます。

  2. 概要
    KDDI 社員を対象に本サービスを提供し、商用化に向けた検証を行います。
    ・対象者拡大による運用負荷と事業採算性の検証
    ・対象エリア拡大による地域性や交通状況による運行影響の検証
    ・本サービス専用アプリのユーザビリティなど、サービス性の検証

  3. 各社の役割
    KDDI 株式会社 :サービス設計、運行の全体統括
    国際自動車株式会社 :タクシー運行大和自動車交通株式会社 :タクシー運行
    株式会社未来シェア :相乗り配車システムの提供
    みんなのタクシー株式会社 :予約情報、車両動態情報の連携によるデータ分析

■ お問い合わせ

本サービス興味、関心をお持ちのお客さまは、以下のメールアドレスにご連絡ください。
KDDI ビジネス開発部 maas-taxi@kddi.com

(参考)

■ 本サービスの内容

(1) 利用者は、出勤は前日の夜までに、退勤は当日の昼までに、アプリで希望の乗降場所、乗降時刻を指定して、オンデマンドタクシー配車を予約します。乗降場所は自宅や職場周辺のコンビニなど、約1,000 カ所のスポットから選択可能です。
(2) 予約締め切り後に相乗り経路の最適化計算を行い、運行ルートを確定します。その後、予約確定情報が利用者に通知され、配車手続が完了します。
(3) 利用者は予約した乗車時刻までに、乗車場所に向かってタクシーに乗車します。タクシーは利用者を複数人ピックアップしながら、目的地周辺まで送迎します。

■ 3 密(密集、密接、密閉)への対応

保健所指導のもと、下記の通り 3 密対策を徹底し、安全の確保に努めます。
・少人数での移動(非密集)
・ソーシャルディスタンスを意識した座席設定(非密接)
・常時の換気実施 (非密閉)
・送迎後のアルコール消毒
・ドライバーおよび乗客の事前検温、マスク着用
・運転席と客席を仕切る飛沫防止ビニールカーテンの設置

(注 1)2020 年 7 月 9 日 ニュースリリース
3 密を避けたアフターコロナ時代の通勤スタイルを検討、「オンデマンド相乗り通勤タクシーサービス」実証を実施https://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2020/07/09/4545.html
(注 2)2020 年 7 月 KDDI 調べの第 1 弾実証実験参加者アンケートより。回答者数 226 人。