「エッジ AI」 とは、ディープラーニングなどを用いた AI アルゴリズムを、クラウドではなく端末側(=エッジ)で実行する技術を指します。当社は、東京工業大学中原研究室で研究開発した「ニューラルネットワーク圧縮技術」 と 「ハードウェア実装技術」 により、リアルタイムかつ低消費電力の「エッジ向けAI」 として、データセット構築から学習、及びハードウェア実装、サポートまで、お客様のニーズに合わせたソリューションを産業機器、医療機器、製造装置、ヘルスケア、インフラ等幅広く提供してきました。
図:開発中のAIプラットフォーム。最新のモデル対応できる柔軟性と様々な顧客のセンサに対応できる豊富なI/Oを持つFPGAを採用し、産業機器等の過酷な要望に対応できる設計を施しており、品質を保証するため各種耐久試験を施し対策します。昨今の半導体不足に対応するため、商社とも連携し、量産の需要に対応する体制を整えます。※開発中のため、最終製品は変更する可能性があります。
これまでの開発ノウハウを活かし、AI量産ビジネスを立ち上げるため、シリーズBの資金調達を開始しました。三井住友海上キャピタル株式会社から、1億円の資金調達を実施しました。開発するAIプラットフォームはこれまでのPoC案件で蓄積したノウハウを活用し、長期間のAIシステムの運用に耐えれる設計を導入しております。また、これまで開発してきたAI開発環境「TAI Compiler」を社内向けにカスタマイズし、案件に応じた高性能なAIエッジデバイスを開発できるようになりました。今回の資金調達により、経営基盤の強化を図るとともに、AI量産ビジネスの展開を行います。今回のラウンドではエクステンションラウンドを組み、追加の資金調達を行う予定です。
三井住友海上キャピタル株式会社様からのコメント:
今回、当社としましては、前回2021年9月の初回投資に続き、2回目の投資を実行いたしました。
Tokyo Artisan Intelligence(以下TAI)は、同社の独自圧縮技術とハードウェア実装技術により、クラウド接続せずに高精度な画像認識AIを可能とするプラットフォームを開発しています。TAIは、インフラ企業や産業機器企業などと複数の実証実験を行い、その結果が良好のため、量産へとステージが進んでおります。今後、TAIのAIプラットフォームが、様々な産業機器等に組み込まれることで、TAIの急成長に繋がるものと確信しております。
TAI中原社長は、東京工業大学准教授として最先端の研究者であると共に、経営ビジョンが明確でお客様からの信頼も厚く、大変頼もしい起業家です。引き続き、三井住友海上本体とも連携して、TAIを積極的に支援して参ります。
AI研究による成果を社会へ還元するTAIの飛躍に、これからもご期待ください。
【会社概要】
会社名:Tokyo Artisan Intelligence株式会社
代表者:代表取締役 中原 啓貴
所在地:神奈川県横浜市港北区新横浜2-5-1日総第13ビル8階
設立:2020年3月
URL:https://tokyo-ai.co.jp/
事業内容 :
深層学習アルゴリズムの研究開発
エッジ AI プロダクトの開発および販売
AIエキスパート・エンジニアの育成