ラビ
前回はAIといっても定義が曖昧で、多方面から研究が進んでいるって話をしたよね
商品のお勧めからカメラやゲームにまでAIが活躍しているんだね。もうなんにでもAIって感じ。
真理
そう、今はまさにAIブームと言ってもいい!
ずっと研究されてきたんじゃないの?ブームっていうと、流行ったり廃れたりしてるみたい。
真理
ラビ
研究が廃れた時期もあるんだよなぁ…
え⁉️こんなに発展してるのに?
真理
ラビ
じゃぁ、今回はAI研究の歴史を紹介しようか!
ん〜、教えたがりだねぇ!このぉ、AIマニア!
真理
ラビ
…
第一次AIブーム〜AI研究の始まり〜
ラビ
1956年、アメリカのダートマス大学で行われた会議でAI(Artificial Intelligence)という言葉が使われ、広まったんだ
えっ60年以上前からAIってあったの⁉
真理
ラビ
うん、その当時はAIに「探索」と「推論」を覚えさせて、問題を解かせる研究が盛んだった。
「たんさく」?「すいろん」?
真理
ラビ
こういうときは時はこう、ああいうときはこうする、というのをひたすらAIに教え込んだんだ。
これによって、AIは迷路やパズルなら人間にはできない速さでクリアできるようになったんだよ。
これによって、AIは迷路やパズルなら人間にはできない速さでクリアできるようになったんだよ。
すごい!…けど、それじゃあ教えた事しかできないよね?
真理
ラビ
そうなんだ、あくまでも人が教え、決めたルールの中でしかAIは活躍できなかった。決められた行動しかできないAIに研究者は失望し、第一次AIブームは1960年代に収束していった…。
“人間と同じことができる、自立したコンピューター”=AIを目指しているのに、人が教えた事しかできないって気づいちゃったらテンション下がっちゃうよねえ。
真理
第二次AIブーム〜AIに知識をつける〜
ラビ
1980年代、AIに「知識」をつける研究が始まり、再びAIブームが訪れる!
「知識」のあるAI…EC(通販)サイトにある質問に答えてくれるAIbotとか近いのかな?
真理
ラビ
その通り!ECサイトの知識を入れて、ECに関係する質問に答えてくれたり、医療の知識を入れて、病気の診断をしてくれたり。
第一次AIブームでは決められた行動しかできなかったけど、AIが持っている「知識」の中から情報を検索して答えを導き出せるようになったのね!
真理
ラビ
「探索」と「推論」に「知識」がついたAIは専門家になることができた。
すご〜い!もうAIとして完成!って感じがしちゃうんだけど?!
真理
ラビ
もちろんまだ問題があった、必要な情報をAI自ら収集することはできないから、人の手でAIが認識しやすいように膨大な知識を与えてあげなければならなかったし、一番大きな問題は…AIは「常識」の理解が専門知識と同じくらい難しかったんだ。
あくまでも人の「常識」もAIには「知識」の一つだってことかぁ。ダイエットのためにおやつを我慢する一般常識的な乙女心も、AIには「知識」として理解できるまで教えてあげなきゃいけないのね。
はぁおなかすいた…
はぁおなかすいた…
真理
ラビ
いや、それは僕も知らなかったな、そうなの?
常識って物がないわね〜、そんなんじゃ女の子に嫌われちゃうよ?
真理
ラビ
…そんな「常識」を教える難しさが露呈したのをきっかけに、第二次AIブームは1990年代に再び収束していってしまったんだ…。
第三次AIブーム〜自ら学習するAIへ〜
ラビ
そして、今2020年代!第三次AIブームが訪れている!
ニュースや雑誌でもよく見るもん、ブーム真っ只中なのも頷けちゃう
真理
ラビ
過去二回のAIブームが収束してしまった原因に共通する事があったんだけど、わかるかな?
第一次では、人が決めた行動しかできなかったから…第二次では人がAIに「知識」を教える事が難しかったから…
わかった!AI自身で「知識」を得たり、「考える」事ができないから?
わかった!AI自身で「知識」を得たり、「考える」事ができないから?
真理
ラビ
そうなんだ、AIは「知識」として持っていない人の好みや気分などの常識的な価値観を判断できなくて、AIにレストランを探してもらっても味の好みや、それこそダイエット中かそうじゃないかなんて判断できないから、あらかじめ人の手で入力されていた評価の中からしか紹介してくれなかった。
まって、さっきAI販売員さんが私の情報を入力した覚えもないのに「こんな商品もお勧めです」って私の好みの商品を教えてくれたよね?ということは…
真理
ラビ
真理ちゃん自身や、似た傾向の人の大量データを人間の力を借りずに「学習」してAI販売員さんがお勧め商品を探してきてくれたんだ。
AI自身で考えられるようになったんだね、好みもバッチリ!つい買っちゃったもん!
真理
ラビ
第三次AIブームではそんなAI販売員さんにも取り入れられている、AIがひたすら学習を繰り返す「機械学習」と「ディープラーニング」の研究が中心になっているんだ。
人間と同じことができる、自立したコンピューターに近づいてるって感じ!
真理
ラビ
「機械学習」は人の手を借りずに膨大なデータの中で学習を繰り返す仕組みで、「ディープラーニング」は好みや特徴を推測してくれるようになる仕組みなんだ。もっと詳しく話したいけど長くなりそうだから、今日は割愛させてもらうよ
2020年代ではAIが「自立」させる研究が中心ってこと、かな?
真理
ラビ
うん、これからのAIの成長が楽しみだね!
これからのAI~まとめ~
ラビ
2045年になるとAIは人間の頭脳を超えるとも言われているし、これからは人間がやらなくてもいい仕事が増えていくだろうね。
ファッションや、献立もAIにお願いできるようになってるもんね!
真理
ラビ
でも…そうなったらぼくらのお仕事がなくなってしまうかもよ?
うぅっそう言われると不安になっちゃうな〜
真理
ラビ
今後はAIにまかせていくお仕事についても、勉強しておかないとね!
お仕事がなくなっても、石油王に気に入られて、AI販売員さんに進めてもらった好みの商品を買い漁って暮らすから大丈夫で〜す♪
真理
ラビ
わぁ…お仕事以前の問題だったぁ。